「SD-WAN」で従来型のWANの課題を解決
通信経路・回線品質を最適化する「VMware SD-WAN 」
SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)は、「ソフトウェアによって定義された広域ネットワーク」を意味します。SDN(Software-Defined Network)の考え方と基本機能をWANに適用したもので、各種クラウドサービスの利用も想定したWANの設定や運用管理をソフトウェアベースで実現することで、運用管理のシンプル化やコスト削減をもたらします。
従来型WANの課題
従来型のWANでは、拠点のユーザーがインターネットにアクセスする場合、いったん本社(データセンター)のProxyサーバーを経由してアクセスしていました。しかし、Microsoft 365をはじめ様々なクラウドサービスの利用が当たり前になった現在、本社からインターネットに抜ける回線の逼迫や、本社と拠点間のトラフィックの急増が課題となり、快適な業務が遂行できなくなっています。また、専用線を使用することによるコスト高、拠点ごとに必要になる細かな設定、新しい拠点に導入する際の手間などの運用面も課題となっています。
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クラウドサービスが
快適に利用できない -
機器の設定・保守に、
負荷がかかる -
専用線など
回線がコスト高
VMware SD-WAN で、
通信経路の最適化・回線品質を
最適化
こうしたWANの課題を解決するのが、SDN(Software-Defined Network)の考え方と基本機能をWANに適用したSD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)です。なかでも、VMwareが提供する「VMware SD-WAN」は、SD-WAN製品の中でトップクラスのシェアを誇っています。
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快適な通信品質
クラウドサービスへのアクセスをローカルブレイクアウトすることでWAN全体を最適化し、通信の信頼性とスループットを向上させます。
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容易な運用管理
例えばクラウド上の統合管理画面から、簡単に全拠点をセットアップできます。大規模な構成のWANも少人数で運用管理が可能です。
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コスト削減
キャリアが提供するWANサービスよりも安価なインターネット回線を利用して回線コストを抑えつつ、ネットワーク品質を高めることが可能です。

VeloCloudを買収し、VMwareのSD-WANソリューションに
2017年、VMware社は当時SD-WANのリーダー企業であったVeloCloud社を買収し、SD-WANソリューション「VMware SD-WAN by VeloCloud」をリリースしました。現在では「VMware SD-WAN」のブランド名で展開しています。
【90秒でわかる!動画解説】
VMware SD-WANとは?
VMware SD-WANを構成する
3つのコンポーネント
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VMware SD-WAN Orchestrator
各拠点に配置したVMware SD-WAN Edgeをクラウド上のポータルから一元管理し、ゼロタッチプロビジョニングの設定にも対応します。サブスクリプション型の課金で利用できます。
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VMware SD-WAN Gateway
Microsoft 365 などクラウドサービス利用時には最適な回線経路を選択する制御を行うなど、さらなる通信の安定化や高速化等を実現します。
※Premiumエディションのみ -
VMware SD-WAN Edge
各拠点に設置する機器(SD-WANルーター)で、拠点間を独自技術によりVPN接続します。複数回線を仮想的に束ねることで通信の高速化・安定化を実現します。

VMware SD-WANの
エディション
VMware SD-WANには、Standard、Enterprise、Premiumの3つのディションが用意されています。
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Standard
1 拠点のデータセンターでのハブスポーク型 VPNを構築することができます。
こんなニーズに
- 拠点のインターネット回線の品質を高めたい
- クラウドサービスの状況監視、さらに高速化・安定化を実現したい
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Enterprise
多拠点間での通信の高速化、メッシュ型VPN接続、ローカルブレイクアウトが可能になります。
こんなニーズに
- 拠点のインターネット回線の品質を高めたい
- クラウドサービスの状況監視、さらに高速化・安定化を実現したい
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Premium
クラウドゲートウェイにより、Edge 間だけではなく、クラウドサービスへの通信も最適化・高速化できます。
こんなニーズに
- 拠点間だけではなく、クラウドサービスも含めた通信の高速化・安定化を実現したい
- クラウドサービスの状況監視、さらに高速化・安定化を実現したい
Standard | Enterprise | Premium | |
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Edge Appliance | ○ | ○ | ○ |
VMware SD-WAN Orchestrator | ○ | ○ | ○ |
Dynamic Multi-Point Optimization(DMPO) | ○ | ○ | ○ |
Data Segments 最大数 | 1 | Max Supported | Max Supported |
Edgeのサポート台数 | 50 | 無制限 | 無制限 |
パートナーゲートウェイのサポート | ○ | ○ | ○ |
Multicast & Dynamic Routing(OSPF/BGP),Dynamic B2B VPN/Mesh topology,Resource aware hub clustering,Customizable business policy | × | ○ | ○ |
サービスのオーケストレーション、次世代ファイアウォール | × | ○ | ○ |
低帯域の分離(10,30,50,100Mbps) | × | ○ | ○ |
クラウドゲートウェイ(SaaS, IaaS, Legacy DC) | × | × | ○ |
クラウドスケールVPN(Branch Edge > Gateway > Branch Edge) | × | × | ○ |
PCI認証サービス | × | Add-on | Add-on |
ソフトウェアアップグレード | ○ | ○ | ○ |
上位エディションへのアップグレード | ○ | ○ | ○ |
エディションの混在可否 | × | EnterpriseとPremierは混在可能 |
ネットワールドならではの充実の支援体制
VMware製品のディストリビューターであるネットワールドでは、自社でVMware SD-WAN を導入しており豊富な技術ノウハウを蓄積しています。自社導入・実装作業に当たったエンジニアが直接サポートを担当し、導入から運用まできめの細かいサービスメニューをご用意しています。
保守
サポート
買い取りモデルを対象に、3レベルの保守サービス(全国対応)
評価機
貸出
案件創出や確度向上を支援
アセスメント
支援
導入後の効果を事前に確認可能
導入支援
設計構築の段階から導入後のサポートまでトータルに支援
株式会社ネットワールドについて
- 社名
- 株式会社ネットワールド
- 設立
- 1990年8月1日
- 代表者
- 代表取締役社長 森田 晶一
- 所在地
- [本社] 東京都千代田区神田神保町2-11-15 住友商事神保町ビル
- 事業内容
- ネットワーク製品のソリューション・ディストリビュータ
VMware社を始めとする様々なネットワークベンダー(メーカー)の主要ディストリビュータであり、300以上のベンダー、3万点以上の商品を取り扱い、どんなユーザーにも、最適なシステム構築を提供できる製品を品揃えしています。