VMware SD-WAN 製品ラインナップとエディション表
本ページでは、「VMware SD-WAN (旧VeloCloud)」の製品ラインナップや各エディションの特徴をご紹介します。
VMware SD-WAN by VeloCloud の構成
VMware SD-WANは「ハードウェア」「ハードウェア保守」「サブスクリプション」の3つの要素で構成されます。本ページでは、サブスクリプションに含まれるオーケストレーターのエディションについて紹介します。
SD-WANの機能を提供するオーケストレーターのエディションは
Standard、Enterprise、Premiumのの3種類の中から選択可能です。
購入単位は「各拠点(VeloCloud EdgeのHAグループ)ごと」に必要です。
VMware SD-WAN エディション表
機能/エディション | VMware SD-WAN Standard | VMware SD-WAN Enterprise | VMware SD-WAN Premium |
---|---|---|---|
Edge Appliance | |||
VMware SD-WAN Orchestrator | |||
DMPO (Dynamic Multi-Point Optimization) | |||
Data Segments 最大数 | 1 | Max Supported | Max Supported |
Edgeのサポート台数 | 50 | 無制限 | 無制限 |
パートナーゲートウェイの サポート | |||
Multicast & Dynamic Routing(OSPF/BGP), Dynamic B2B VPN/Mesh topology, Resource aware hub clustering, Customizable business policy | |||
サービスのオーケストレーション、 次世代ファイアウォール | |||
低帯域の分離 (10,30,50,100 Mbps) | |||
クラウドゲートウェイ (SaaS, IaaS, Legacy DC) | |||
クラウドスケールVPN (Branch Edge > Gateway > Branch Edge) | |||
PCI認証サービス | Add-on | Add-on | |
ソフトウェアアップグレード | |||
上位エディションへの アップグレード | |||
エディションの混在可否 | EnterpriseとPremiumは 混在可能 | EnterpriseとPremiumは 混在可能 | |
Standard版 詳細 | Enterprise版 詳細 | Premium版 詳細 |
Standardエディション
VMware SD-WAN Standardエディションの特徴
VMware SD-WAN by VeloCloud Standardで構築できるのは、データセンターと複数の拠点を1対多で結ぶハブ&スポーク型VPNです。
「各拠点のエッジ機器を安価に一元管理することができ、簡単導入が可能なVPN装置を検討している」、「高価なMPLS(専用線)などの回線を低価格な回線に置き換えてコスト削減したい」といったニーズをもつ企業にお薦めです。
Standardエディションがオススメのお客様
・安価に一元管理のできる、簡単導入が可能なVPN装置を検討している
・高価な回線を低価格な回線に置き換えて、コスト削減したい
VMware SD-WAN Standardエディションで提供される機能
Edge Appliance
各拠点に設置されるSD-WANルータで、Edge間でのVPN接続やアプリケーション単位の経路制御・優先度設定を行います。
VMware SD-WAN Orchestrator
VeloCloudを設定するクラウドサービスのサブスクリプションで、すべてのVeloCloud Edgeとゲートウェイに対してクラウド上のポータルから管理・変更・監視が可能です。
Dynamic Multi-Point Optimization (DMPO)
回線の品質状態の監視して、状況に応じた最適化を行います。WAN回線の品質が劣化した際は、FEC(Forward Error Correction)機能でパケットロスを補正することで快適な通信品質を提供することが可能です。
また、複数のWAN回線を同時にActive-Activeで使用することや、特定の回線を指定して使用することも可能です。
Data Segments 最大数:1
VeloCloud上で定義するSD-WANセグメントは「Global」の1つとなります。
Edgeのサポート 最大台数:50
Orchestratorに接続できるEdgeの最大台数は50台です。
パートナーゲートウェイのサポート
Partnerアカウントで構築したVCG(VeloCloud Gateway)が使用可能です。
※ネットワールドからお客様に提供するアカウントは「Customerアカウント」となり、実質お客様でVCGの構築使用はできません。
ソフトウェアのアップグレード
可能です。
上位エディションへのアップグレード
StandardからEnterpriseにアップグレードが可能です。
Enterpriseエディション
VMware SD-WAN Enterpriseエディションの特徴
VMware SD-WAN Enterpriseは、各拠点のエッジ機器をクラウドから一元管理することで設定を簡素化します。また、MPLSやVPNサービスだけでなくインターネット回線(ブロードバンド回線)やモバイル回線など安価な回線を仮想的に束ねることで、コストの問題をクリアしています。
SD- WANで注目されるさまざまな機能をフルに活用できることがVMware SD-WAN Enterpriseのメリットで、「通信を安定化・高速化したい」、「アプリケーションごとに回線状況や経路を可視化してQoSを設定したい」、「高価な回線を低価格な回線に置き換えてコスト削減したい」といったニーズをもつ企業にお薦めのエディションです。
Enterpriseエディションがオススメのお客様
・多拠点間でのメッシュ型VPN接続、通信の安定化・高速化をしたい
・アプリケーションごとに回線状況や経路を可視化、QOSを設定したい
・高価な回線を低価格な回線に置き換えて、コスト削減したい
VMware SD-WAN Enterpriseエディション以上で提供される機能
Data Segments 最大数:Max Supported
デフォルトのセグメントである「Global」以外にもVeloCloud上でSD-WANセグメントを定義することで、セグメント毎に異なるルールでの通信が可能になります。
(ルール設定…VPN構成、Bussiness Policy、Firewall等)
Edgeのサポート 最大台数:無制限
Orchestratorに接続できるEdgeの最大台数は無制限です。
Multicast & Dynamic Routing (OSPF/BGP)
通信先を学習するためのルーティング機能を提供します。
Dynamic B2B VPN/Mesh topology
VeloCloud機器間で通信をする際のVPNを拠点間で自動的に行う設定が可能です。
Resource aware hub clustering
冗長構成の一つとしてHUB(Edge)をクラスタとして構成します。
通常の冗長構成ではActive-Standby構成ですが、クラスタの場合はActive-ActiveでHUBを使用することが可能です。
Customizable business policy
Bussiness policyを要件に合わせて変更することが可能です。
※Standardでは初期導入時の一度のみの設定となり、それ以降はできません。
サービスのオーケストレーション、次世代ファイアウォール
VNF(Virtual Network Functions)でFortigateやCheckpointなど、他ベンダーのファイアウォール製品をVeloCLoud Edge上で動作させることで、セキュリティ強化が可能です。
低帯域の分離 (10,30,50,100Mbps)
拠点毎に異なるサブスクリプションの帯域を、同じSD-WAN環境として一元管理することが可能です。
PCI認証サービス (Add-on)
PCI Networkとのトラフィックに対してPCI DSSに準拠したパフォーマンスやセキュリティを提供します。
上位エディションへのアップグレード
EnterpriseからにPremiumアップグレードが可能です。
Premiumエディション
VMware SD-WAN Premiumエディションの特徴
VMware SD-WAN PremiumはEnterpriseエディションの機能をすべて包含していますが、これに加えて「クラウドゲートウェイ」というサービスを提供することが最大の特徴となっています。これにより拠点間(エッジ機器間)だけでなく、各種クラウドサービスへのインターネット回線による経路も監視・制御し、さらなる安定化および高速化を図ることができるのです。
このためVMware SD-WAN Premiumは、「拠点のインターネット回線の品質が低い」、「クラウドサービスをもっと快適に利用したい」といったニーズをもつ企業にお薦めのエディションです。
Premiumエディションがオススメのお客様
・拠点のインターネット回線の品質が低い
・クラウドサービスの状況監視、さらに高速化・安定化を実現したい
VMware SD-WAN Premiumエディションのみで提供される機能
クラウドゲートウェイ (SaaS,IaaS,Legacy DC)
VMware社が提供するクラウド上のゲートウェイサービスを使用して、Edge-サードパーティ製のルータ間のVPN接続や、EdgeからSaaS、IaaSへのアクセスを最適化します。
クラウドスケールVPN (Branch Edge>Gateway>Branch Edge)
クラウドゲートウェイを使用して拠点間VPNを設定することが可能です。
ネットワールドの「VMware SD-WAN」販売体制
導入前後の技術支援および保守サポート
ネットワールドではVMware SD-WAN を自社導入しており、社内活用を通じてすでに豊富な技術ノウハウを蓄積しています。この導入および実装作業に当たったエンジニアが直接サポートを担当しており、VMware SD-WANの導入や運用に関してきめの細かいサービスメニューを用意しています。
- 幅広い保守レベルと日本全国に対応する保守サポート体制
- 評価機貸出サービス
- アセスメント支援サービス
- 導入支援サービス
VMware SD-WANの価格
以下フォームからネットワールドまでお問い合わせください。エンドユーザー様・パートナー様向けに、VMware SD-WANの価格表を用意しております。
また、VMware SD-WANを導入することで、広範囲のセキュリティ対策を実現するVMware SASE構成へと、将来的に拡張してくことも可能です。
エディション選定や機器・構成のお悩み、SASE導入への導入ステップなどのご不明点がございましたら、SD-WAN経験が豊富なネットワールドにお気軽にご相談ください。