VMware by Broadcom製品 サポート手順とよくある質問

VMware by Broadcom製品
サポート手順とよくある質問

VMware by Broadcom製品のサポート手順

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アカウント作成手順とお問い合わせ手順については、 ユーザーマニュアル をご確認ください。
アカウント登録における不具合等が発生した場合は、以下のメーカー窓口までお問い合わせください。
(技術サポートには対応しておりません。)

(電話:03-6634-4963)

なお、ネットワールドが提供するVMware by Broadcom製品の保守サポートサービスについては、
 サービス概要 と  サポートサービス仕様書をご参照ください。

VMware by Broadcom製品のよくある質問

本ページでは、VMware by Broadcom製品に関するさまざまな疑問にお答えしています。ライセンスの種類や購入方法、サポート体制、エディションの切り替え手順、製品の終息情報など、幅広いトピックを分かりやすく解説しています。

記載のない内容については、ぜひネットワールドまでお気軽にお問い合わせください。

更新履歴

  • 2024年12月16日 ページ公開
目次

ライセンス一般・サポート関係

Perpetualライセンス(永続型)とサブスクリプションの違い

従来提供されていたPerpetualライセンス(永続型)とサブスクリプションには、以下のような違いがあります。

  • 課金単位:
    Perpetualライセンスは物理CPU単位で課金されますが、サブスクリプションは物理Core単位で課金されます。
  • ライセンス期間:
    Perpetualライセンスは無期限に使用できますが、サブスクリプションは1年~5年までの利用可能期間があります。
  • サポート:
    Perpetualライセンスではサポートは別途契約が必要です。⼀⽅、サブスクリプションにはEssentialサポート(旧Productionサポート)が標準で含まれます。
  • vCenterの提供:
    PerpetualライセンスではvCenterは別途購入が必要ですが、サブスクリプションにはStandardエディションが含まれています。

Per CPUライセンスとPer Coreライセンスの違い

  • 旧Perpetualライセンス (Per CPU):
    物理CPU単位でライセンスを管理。1ライセンスにつき最大32コア/1CPUが利用可能。
  • サブスクリプションライセンス (Per Core):
    物理Core単位でライセンスを管理。1CPUにつき最低16コア分のライセンス購入が必須。

※いずれの場合も、論理コアはカウントされません。

旧Production Supportと新Essential Supportの違い

旧「Production Support」は「Essential Support」に名称変更されましたが、サポート内容に大きな変更はありません。

サポート窓口は、Broadcom Support Portal内の「My Case」 または電話窓口からお問い合わせいただけます。

  • 保守切れの場合:
    保守が切れた場合、以下のサービスはご利用いただけません。
    • バージョンアップグレード・ダウングレード
    • パッチの入手
    • 製品のダウンロード
    • サポート窓口への問い合わせ
    ※旧VMwareのサポートでは、保守切れ後も一部パッチや製品ダウンロードが可能でしたが、現在は制限があります。
    ※vSphere Ver 7.x / 8.xをご利用の場合、CVSS 9.0以上・Severity: Criticalに該当するパッチは、保守満了後も無料で利用可能です。それ以外のパッチはご利用いただけません。

詳細は、こちらのナレッジベース記事をご参照ください。

Perpetualライセンスを継続利用することは可能ですか?

はい、既存のPerpetualライセンスは引き続きご利用いただけます。

サポート対応時間について

日本の営業時間は平日9:00~17:30です。詳細はBroadcomの公式サイトをご確認ください。

以下は、Broadcomの公式サイトからの抜粋情報です。

vSphere

  • 営業時間内: 全てのSeverityに対し日本語対応
  • 時間外: Sev 1のみ日本語対応、それ以外は英語対応

vSAN / Live Recovery(旧Site Recovery Manager)/ vSphere Replication / NSX

  • 営業時間内: 全てのSeverityに対し日本語対応
  • 土日祝日9:00~17:30: Sev 1のみ日本語対応、それ以外の時間は英語対応

Aria Suite / HCX / Live Cyber Recovery(旧VMware Cloud Disaster Recovery) / SDDC Manager / vSphere with Tanzu

  • 営業時間内: 全てのSeverityに対し日本語対応

その他Tanzu製品

  • 営業時間内: 日本語または英語対応
  • 時間外: 英語対応のみ

vSphere・VCF関連

VMware Cloud FoundationやvSphereのライセンスはオフライン認証ですか?

はい、VMware Cloud FoundationやvSphereのライセンスはオフライン認証となります。

(旧vSphere+のようにオンラインでライセンス認証を行う機能や、クラウドサービスとしてのvCenter利用といった機能は含まれていません)

VMware Cloud FoundationでSDDC Managerの導入は必須ですか?

必須ではありません。

vSphereのPerpetualライセンスと新サブスクリプションの混在について

Perpetualライセンスとサブスクリプションライセンスの混在利用は可能です。サブスクリプション版のvCenterを使用している場合でも、両ライセンスを併用することができます。

vSphere+と新サブスクリプションの互換性について

vSphere+ライセンスはPerpetualライセンスやサブスクリプションライセンスと混在することはできません。そのため、vSphere+を利用する場合は、ライセンスごとに環境を分ける必要があります。

vSphereの新サブスクリプションで複数エディションの混在利用は可能ですか?

はい、新サブスクリプションで複数エディションを混在させることは可能です。サブスクリプションのvCenterおよびvSphereは、エディションごとにvCenterを立てて管理を分ける必要があります

vSphereのPerpetualライセンスと新サブスクリプションは混在可能ですか?

はい、Perpetualライセンスと新サブスクリプションを混在させることは可能です。

vSphereとPerpetualライセンスと新サブスクリプションを混在する際の注意点

① Subscription版のvCenter/vSphereと、Perpetualの混在

  • 混在利用が可能です。エディションごとにクラスタを分けて利用してください

② Subscription版のvSphere Foundationと、PerpetualのEnterprise Plusの混在

  • 混在利用が可能です。同一クラスタで運用可能です。(vSphereはどちらも同じEnterprise Plusとして扱われます)

vSphereより先にvCenterの保守が切れた場合(OKパターン)

vCenterの保守が切れる前に、ESXiホスト単位でサブスクリプションライセンスに切り替えることで対応可能です。

Sphereより先にvCenterの保守が切れた場合(NGパターン)

以下構成でvCenterの保守が2024年3月に満了した際、最小購入数である16コアのサブスクリプションを購入した場合、以下の問題が発生します。

  • 保守期間が異なるライセンスキーは統合することができません。
  • 32コアを搭載したESXiホストには16コア分のライセンスを割り当てることができません。

その結果、vSphereが保守切れとなる6月のタイミングで3月に購入した16ライセンスを破棄し、新たに96ライセンスを購入する必要が生じます。

新サブスクリプションのvSphereはダウングレード可能ですか?

新サブスクリプションのvSphereは、すべてのエディションでVer 7までのダウングレードが可能です。ただし、Ver 6へのダウングレードは対応していないため、ご注意ください。

vSAN・NSX・旧Aria関連

vSANはどのエディションで利用できますか?

vSANを利用するには、vSphere FoundationまたはVMware Cloud Foundationが必須です。

vSANライセンスに含まれる機能について

vSANライセンスには、vSAN EnterpriseおよびvSAN MAXの利用権が含まれています。

なお、サブスクリプション版にはvSAN StandardやvSAN Advanced Editionといった区分はありません。

vSANライセンスで利用するTiB(テビバイト)とTB(テラバイト)の違い

一般的にストレージサイズは TB(テラバイト) 単位で表記されますが、vSANの新しいライセンスでは「TiB(テビバイト)」単位 が採用されています。そのため、vSANライセンスを計算する際には、ディスクサイズ(Raw Capacity)を以下の計算式で換算する必要があります。

  • 計算式: 1TB × 0.9095 = 1TiB

なお、TB単位での計算の方が数値が大きくなりますが、暫定的にTB単位でカウントしても問題ありません。

VMware Cloud FoundationにバンドルされるvSANライセンス容量

VCFサブスクリプション1コアあたり、vSANライセンスが1TiB付属します。

vSphere FoundationにバンドルされるvSANライセンス容量

  • 2024/11/22(金)以降に購入し、かつVer 8.0U3以上で利用する方 
    1コアあたり0.25TiB(製品版)が付属します。
    [VVF 1core x 0.25TiB] で足らないストレージ分は、vSAN Add-onで買っていただく形になります。
  • 2024/11/21以前に購入された方、またはVer 8.0U3未満で利用する方
    1コアあたり100GiB(検証用)が付属しています。
    利用ストレージサイズと同数の、vSAN Add-onの購入が必要です。
    ※11/21以前の購入者にも、後日0.25TiBを利用できるようアップデートされる予定とのことですが詳細未定です。

vSphere Enterprise PlusにはvSANをアドオンできますか?

いいえ、vSANはvSphere Enterprise Plusにアドオンできません。vSphere Enteprise Plusにアドオン可能な製品はvSphere Standardと同様であり、vSANの利用はできないためご注意ください。

TiB課金以外でvSANアドオンを購入することは可能ですか?

いいえ、Add-onのvSANライセンスはTiB単位でのカウントのみが適用されます。他の単位での購入はできません。

vSAN Perpetualに新サブスクリプションのvSANを追加購入できますか?

旧Ver 7.xのvSAN Perpetual(per CPU)環境にライセンスを追加し増設する場合、以下の4ステップでTiBライセンスをCPUライセンスに変換することでライセンスを追加できます。この対応は、旧Perpetualライセンスを利用中のユーザーへの特例的な救済措置です。

手順

  1. vSANサブスクリプションライセンス(per TiB)を購入する。
    追加分のライセンスを、per TiBで購入します。
  2. ライセンスをVer 8.xからVer 7.xにダウングレードする。
    購入したサブスクリプションライセンスを、既存環境に合わせてVer 7.xへダウングレードします。
  3. per TiBライセンスをper CPUに変換する。
    ダウングレード時に、TiBライセンスをCPUライセンスに変換できます。
    (変換比率: 1 TiB = 1 CPU
  4. 既存環境のvSANライセンスを置き換える。
    変換したライセンスで既存のvSANライセンスをすべて置き換える必要があります。
    (vSANは1つのライセンスキーしか認識できない仕様のため)

利用条件

  • 保守の有効期間:
    既存のライセンスおよび追加するライセンスの保守が有効であること。
  • 必要なライセンスの確保:
    CPU変換後、全環境を賄えるだけのvSAN TiBライセンスを追加購入すること。
    例: 既存が32CPU、追加が10 TiBの場合、既存と追加を含むCPUライセンスが不足すると、ライセンス追加はできません。

NSXはどのエディションで利用できますか?

NSXを利用するには、VMware Cloud Foundationが必須です。vSphere FoundationやvSphere Enterprise PlusにはNSXを追加できませんので、ご注意ください。

旧NSXユーザーはvDefendのアドオンを購入する必要がありますか?

分散ファイアウォール機能を利用する場合、VMware vDefend FirewallやVMware vDefend Advanced Threat Preventionのアドオン購入が必要です。

詳細な機能比較については、新サブスクリプション版NSXおよび各vDefendの機能表をご参照ください。

旧Aria製品の購入方法は?

新しいポートフォリオでは、旧Aria製品はvSphere FoundationおよびVMware Cloud Foundationに「VMware Cloud Foundation Operations」や「VMware Cloud Foundation Automation」として含まれています。

既存vSphereからの切り替え関係

vSphereのPerpetualライセンスを新サブスクリプションに切り替える際の作業内容

現時点では、ライセンスキーの入れ替えのみが必要です。将来的には、vSphere+と同様にCloud Gatewayを設置し、オンライン接続が可能になる予定ですが、具体的な詳細はまだ発表されていません。

vSphereのPerpetualライセンスを新サブスクリプションに切り替える際、価格的な優待アップグレードなどはありますか?

ございません。

旧vSphere Essentials(Perpetual)から、新サブスクリプションへの切り替え例

例1: 合計96 Coreの場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vSphere Essentials Plus Kit (各16 Core)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Standard サブスクリプション × 96 Core

例2: 合計192 Coreの場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合

  • vSphere Essentials Plus Kit (各32 Core)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Standard サブスクリプション × 192 Core

旧vSphere Standard(Perpetual)から、新サブスクリプションへの切り替え例

例1: 2CPU・合計16 Coreの場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各8Core)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Standard サブスクリプション × 32 Core ※1CPUあたり最低16Coreが必要

例2: 2CPU・合計32 Coreの場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各16Core)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Standard サブスクリプション × 32 Core

旧vSphere Standard+vSAN(Perpetual)から、新サブスクリプションへの切り替え例

例1: vSAN容量が10TB(=9.095TiB)の場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各16Core)
  • vSAN × 2(2CPU)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Foundation サブスクリプション × 32 Core
  • vSAN Add-on サブスクリプション(10TiB)

例2: vSAN容量が20TB(=18.19TiB)の場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各16Core)
  • vSAN × 2(2CPU)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • vSphere Foundation サブスクリプション × 32 Core
  • vSAN Add-on サブスクリプション(19TiB)

旧vSphere Standard+vSAN+NSX(Perpetual)から、新サブスクリプションへの切り替え例

例1: vSAN容量が10TB(=9.095TiB)の場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各16Core)
  • vSAN × 2(2CPU)
  • NSX × 2(2CPU)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • VMware Cloud Foundation × 32 Core(vSAN 32TiBが含まれるため、vSANは追加購入不要)
  • vDefend Firewall / vDefend Advanced Threat Prevention × 32 Core(NSXに必要な機能に応じて購入)

例2: vSAN容量が50TB(=45.475TiB)の場合

旧環境(Perpetualライセンス)で以下構成の場合、

  • vCenter Standard × 1
  • vSphere Standard × 2(2CPU、各16Core)
  • vSAN × 2(2CPU)
  • NSX × 2(2CPU)

新サブスクリプションに切り替える際は、以下の構成になります。

  • VMware Cloud Foundation × 32 Core
  • vSAN Add-on サブスクリプション(46TiB – 32TiB = 14TiB分を追加購入)
  • vDefend Firewall / vDefend Advanced Threat Prevention × 32 Core(NSXに必要な機能に応じて購入)

終息・後継関係

Perpetualライセンスはいつまで購入できますか?

Perpetualライセンスの販売は、2024年2月2日(金)をもって終了しました。

Desktop Hypervisor終息と無償化について

Desktop Hypervisor(旧Workstation/Fusion)は、2024年11月11日をもって有償販売が終息し、無償化されました。

  • 機能差: 無償版と有償版の間に機能差はありません。
  • 有償サポート: サブスクリプション期間中は有償サポートを利用できますが、期間終了後は以下の無償サポートのみ利用可能です:
    • ユーザーコミュニティへのアクセス
    • ナレッジベースおよびドキュメントの閲覧
      ※無償サポートでは、テクニカルサポートへの問い合わせはできません。

vSphere Essentials Plusの終息について

vSphere Essentials Plusは、2024年11月11日に販売が終息しました。

Perpetualの保守更新について (EUC以外)

Perpetualライセンスの保守更新はすべて不可となり、新サブスクリプションへ移行する必要があります。

Ver 6.xを利用し続ける場合

  • サブスクリプションライセンスはVer 6.xにダウングレードできないため、サブスクリプションへの移行は不可です。
  • Ver 6.xを使い続ける場合、Perpetualライセンスを保守切れのままお使い下さい。

EUC製品(Horizon / Workspace ONE)の後継について

EUC製品(Horizon / Workspace ONE)は現在、Omnissa社へ移管されています。

  • 販売状況:
    通常版およびAdd-on版(no vSphere版)は、変更なく販売が継続されています。
  • ライセンスのアップグレード:
    Perpetualライセンスをお持ちの場合は、TermまたはSubscriptionライセンスへのアップグレードを推奨します。
  • 発注時の注意:
    EUC製品(Horizon / Workspace ONE)は、vSphereなどの他製品と一緒に発注することはできません。それぞれ分けて発注する必要があります。
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