「VMware Horizon」と「Microsoft Azure」の“いいとこ取り”ができるDaaS「Horizon Cloud on Azure」とは
仮想技術やクラウドベースでのサービスの提供が注目されている昨今では、多様な特徴をもつソリューションが提供されており、各製品の違いや特徴などを把握することが困難になっている企業も多いでしょう。ここではVMware HorizonとMicrosoft Azure両者の“いいとこ取り”を可能とするソリューション「Horizon Cloud on Azure」をご紹介します。他の製品との優位性なども解説しているため、比較検討の際の参考としてください。
VMwareが提供するVDIソリューションの特徴
VDIやDaaSは、クラウドプロバイダー各社がさまざまなソリューションを提供しています。その中でも、VMwareのVDIソリューションである「VMware Horizon」をMicrosoft Azure上で展開、提供しているのが「VMware Horizon Cloud on Microsoft Azure(以下、Horizon Cloud on Azure)」です。
VMware Horizonは、VMwareの仮想基盤上に構築されるVDIの代表的なソリューションであり、豊富な機能を実装していることから数多くの導入実績を誇ります。Horizon Cloud on AzureはVMware Horizonの機能を活用でき、Microsoft Azureのプラットフォーム上で提供することで、両者の“いいとこ取り”ができる点がメリットです。
まず、仮想マシンはWindows Serverだけでなく、Windows 7やWindows 10などのクライアントOSを利用できます。また、VDIに限らずリモートデスクトップ接続(RDSホスト)を使った公開デスクトップや公開アプリケーションの利用も可能です。さらにID管理ツールの「VMware Identity Manager」を用いたシングルサインオン(SSO)や二要素認証も可能となっており、VMware HorizonとMicrosoft Azureを組み合わせることで、双方のさまざまな機能を活用できます。
また、Microsoft Azureを基盤として使うメリットを享受できる点もポイントです。具体的には、世界各地で展開するグローバルデータセンターを利用できること、Microsoft Azureのインフラを使った時間課金(従量課金モデル)を活用できること、シンプルなUIで仮想デスクトップの簡単なデプロイが可能となることが挙げられます。
Horizon Cloud on Azureと他のVDIソリューションとの違いとは
VDIやDaaSは、クラウドプロバイダー各社がさまざまなソリューションを提供しています。その中でも、VMwareのVDIソリューションである「VMware Horizon」をMicrosoft Azure上で展開、提供しているのが「VMware Horizon Cloud on Microsoft Azure(以下、Horizon Cloud on Azure)」です。
VMware Horizonは、VMwareの仮想基盤上に構築されるVDIの代表的なソリューションであり、豊富な機能を実装していることから数多くの導入実績を誇ります。Horizon Cloud on AzureはVMware Horizonの機能を活用でき、Microsoft Azureのプラットフォーム上で提供することで、両者の“いいとこ取り”ができる点がメリットです。
まず、仮想マシンはWindows Serverだけでなく、Windows 7やWindows 10などのクライアントOSを利用できます。また、VDIに限らずリモートデスクトップ接続(RDSホスト)を使った公開デスクトップや公開アプリケーションの利用も可能です。さらにID管理ツールの「VMware Identity Manager」を用いたシングルサインオン(SSO)や二要素認証も可能となっており、VMware HorizonとMicrosoft Azureを組み合わせることで、双方のさまざまな機能を活用できます。
また、Microsoft Azureを基盤として使うメリットを享受できる点もポイントです。具体的には、世界各地で展開するグローバルデータセンターを利用できること、Microsoft Azureのインフラを使った時間課金(従量課金モデル)を活用できること、シンプルなUIで仮想デスクトップの簡単なデプロイが可能となることが挙げられます。
Universal Brokerでサイトをまたがった仮想デスクトップのプールにアクセス
また、リモートワークやテレワーク向けの新機能や機能改善項目としては、Web会議ツールへの対応が挙げられます。VMware Horizon 7.13以降のバージョンから、Zoom、Microsoft Teams、Cisco Webex、Skype for Businessなどのツールをサポート。各ツールで最適化プラグインパックをインストールすることで、パフォーマンスの向上や品質の改善が見込めるようになりました。
例えばZoomの場合は、プラグインによってCPUの負荷がエンドポイントにオフロードされます。VMwareの検証によると、プラグインなしのCPU使用量は6〜10%でしたが、プラグインありに変更したところ2〜5%に改善。メディアプラグインにより音声・カメラの品質が向上することが分かりました。
また、Microsoft Teamsを活用しており最適化パック未導入の場合は、全体的にCPUの使用率が高く、特に音声や操作時にCPU使用率が急激に増加する傾向がありました。この課題は最適化パックの導入によって、改善する見込みがあります。
さらに、Universal Brokerの無償利用が可能という特筆すべきサービスを提供しています。Universal Brokerは、ハイブリッド・マルチクラウド環境で利用できるクラウドベースのブローカーサービスで、これを経由すると、クラウドに展開された複数のHorizon Cloudポッドに一元的にアクセスできます。パブリッククラウドとオンプレミスのVMware Horizonのサポートや、各サイトをまたがった仮想デスクトップのプールへのアクセスが可能になることで管理性が向上し、災害対策にも役立ちます。
Windows 10マルチセッションで、複数ユーザーのアクセスも可能
AVDにおける有用な機能の1つ「Windows 10マルチセッション」は、Horizon Cloud on Azureにおいても利用可能です。
そもそもWindows 10マルチセッションは、これまでWindows Serverでしか利用できなかったRDSホストによるマルチセッションをWindows 10などのクライアントOSでも実現する機能です。
1台のホストに複数のユーザーがアクセスできるため、リソースの効率的な利用が可能です。また、Windows向けに開発されたクライアントアプリケーションを、Windows ServerではなくWindows 10上で利用できるため、互換性を気にすることなく利用できます。
VDIソリューション、DaaSの選定に悩んでいる企業は、まずVMware HorizonとMicrosoft Azure双方の優れた点を併せ持つHorizon Cloud on Azureの特徴をつかみ、ほかの製品と比較する際の参考としてください。