SD-WAN とは?
SD-WAは、拠点間通信を一つの仮想ネットワークとしてソフトウェアベースで一元管理するネットワークソリューションです。
拠点間通信を一つの仮想ネットワークとしてソフトウェアベースで一元管理
SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)は、閉域網を使ったIP-VPNや広域イーサネット、比較的安価に利用できるインターネット回線といった「WANサービス」上に仮想ネットワーク環境を構築し、通信品質を動的に最適化するソリューションです。「北海道⇔沖縄」といった国内の通信はもちろん、「日本⇔アメリカ」のようなグローバルな規模での拠点間通信でも、あたかも一つの仮想ネットワークとしてソフトウェアベースで一元管理することができます。
SD-WAN が必要な背景
企業の業務拡大に合わせて、SaaS(Office365やDropbox等)やIaaS(AWSやAzure等)をはじめとするクラウドサービスの利用が進んでいます。それに伴い、ネットワーク通信量は激増し、本社のファイアウォールやプロキシサーバーを経由する従来の集約型ネットワーク構成ではWANサービスの通信速度が低下し、アプリケーションやシステムに求められる品質の提供が困難になります。
WANサービスの速度や品質向上のために契約回線を増やすことは一つの解決策ですが、毎月の回線コストが増加し、管理はより複雑になるため、費用対効果が高いとは言えません。また、拠点で設定を行うための人員確保や設定工数も課題と言われています。
VMware SD-WAN とは?
VMware社が提供する「VMware SD-WAN by VeloCloud」は、クラウド時代のWANサービスの課題を解決するのがSD-WANソリューションであり、市場から高い評価を受けています。このページでは、VMware SD-WAN by VeloCloud導入で享受できる代表的なメリットを3つご紹介します。
1.WAN品質の劇的な向上
VMware SD-WANでは複数のWAN回線を束ねて、一つの仮想ネットワークとして扱います。利用状況を常時モニタリングして、状況に合わせた最適な経路選択や最適化処理を行うことで、WAN品質を大幅に向上させます。また、高価な専用線を安価なインターネット回線に置き換えて束ねたり、主回線とバックアップ回線を「Active-Active」構成でフル活用することで、品質向上とコスト削減の両立が可能です。
2.アプリケーションレベルで必要な性能を確保
VMware SD-WANはアプリケーション単位でポリシーの定義することで、求められるパフォーマンスを確実に提供します。例えば、リアルタイム性が求められる重要システムやTV会議等の優先度を高く設定すれば、回線混雑時もその性能を確保します。信頼できるクラウドサービスについては本社を経由させず、拠点から直接インターネット経由で利用するように設定する「ローカルブレイクアウト」にも対応しています。
3.管理工数の大幅な削減
VMware SD-WAN導入時の初期設定は、各拠点に配備する「VeloCloud Edge」の電源を入れて、ネットワークケーブルを接続するだけです。その後はクラウド上の管理サーバ配下となり、管理者はリモートから追加設定を行えます。この「ゼロタッチプロビジョニング」機能によって、IT担当者の現地対応は不要になります。GUIによるSD-WAN環境の一元管理と合わせて、導入~運用までの工数を大幅に削減します。