【ノウハウ活用ガイド】VMware Horizon Cloud

Horizon Cloud徹底解説ライセンス編①~オンプレミス版とクラウド環境の違いと選択方法~

Horizon Cloud徹底解説ライセンス編①~オンプレミス版とクラウド環境の違いと選択方法~

VDIソリューションを利用する際、オンプレミスとクラウドどちらの環境を基盤に構築すればよいのか迷う企業も多いのではないでしょうか。クラウドからオンプレミスへの回帰も見られる中、Horizon Cloudには両方を活用できるライセンス形態もあり、注目を集めています。今回はHorizon Cloudのライセンス形態について解説しましょう。

Agenda

・VMware Horizon Cloud on Microsoft Azureとは
・Horizon Cloud on Azureのライセンスは4種類
・「オンプレミスかクラウドか」と「オンプレミスもクラウドも」の違い
・月額払い制度を活用し、有事の際のVDI提供でコストを最適化

VMware Horizon Cloud on Microsoft Azureとは

「VMware Horizon Cloud on Microsoft Azure(以下、Horizon Cloud on Azure)」は、Microsoft Azureを基盤としてVDIソリューションの「VMware Horizon」を提供するクラウドサービスです。VMware Horizonは、VMware SDDC(Software-Defined Data Center:vSphere、vSAN、NSXなど)をクラウド基盤上に構築してIaaSとして提供できます。実際のサービスとしては、AWS(Amazon Web Services)上に構築するVMware Horizon 7 on VMware Cloud on AWSなどが挙げられます。

Horizon Cloud on Azureは、Microsoft AzureのIaaS上にVDIサービスを構築するものではなく、Horizon Cloudのコントロールプレーンを利用してDaaSとしてVDIサービスを提供するものです。基盤部分の運用管理やメンテナンスをマイクロソフトが担ってくれるため、運用にかかる負担を減らせるのが管理面での大きな特徴となります。

また、Horizon Cloud on Azureは、ユーザーごとに仮想マシン1台を割り当てるVDI形式の他に、Windows ServerのRDSHを使い、複数のユーザーで1台の仮想マシンを共有する形式を利用できます。RDSHは、Windows Serverだけでなく、クライアントOSのWindows 10を使った「Windows 10マルチセッション」を利用できることも特徴です。

 

VMware Horizon の展開オプション

Horizon Cloud on Azureのライセンスは4種類

Horizon Cloud on Azureには大きく4つのライセンスがあります。まず、オンプレミスかクラウドかのどちらで利用するかで2つに分かれ、それぞれについてVDIかRDSHかを選ぶことでさらに2つに分けられます。

オンプレミスとクラウドについては、契約期間中にどちらかの環境でのみ利用可能な「Horizon Standard Subscription(以下、Standard)」と、契約期間中にクラウドとオンプレミス間で割り当てを変更できる「Horizon Universal Subscription(以下、Universal)」を選べる点が異なります。

また、VDIかRDSHかの違いについては、エディションが異なります。Standardを選んだ場合、VDI向けエディションが「Horizon Standard Subscription」、RDSH向けエディションが「Horizon Apps Standard Subscription」となります。同様に、Universalについても、VDIかRDSHかによって、「Horizon Universal Subscription」と「Horizon Apps Universal Subscription」に分かれます。

なお、ライセンスとしては、オンプレミス環境へVDIソリューションを希望する方向けに「Horizon Term License」があり、Standard、Advanced、Enterpriseの各エディションが用意されています。

Term License 及び Subscription の比較

「オンプレミスかクラウドか」と「オンプレミスもクラウドも」の違い

VMware Horizonでは、5つの基準を使って利用するライセンスを決めます。具体的には「利用環境(オンプレミス/IaaS/DaaS)」「エディション(Standard/Universalなど)」「VMware vSphereの有無」「ライセンス単位(指定ユーザー単位/同時接続ユーザー単位)」「期間(12カ月〜60カ月)」です。Horizon Cloudの場合、利用環境はDaaSで、エディションは上記の4つから選択することになります。

StandardとUniversalの使い分けの基準の1つは、既存VDIをクラウドに段階的に移行するかどうかです。

「Universal」を利用するとクラウドとオンプレミスを両方選択でき自由に行き来可能なため、導入当初は社内500ユーザーの内200ユーザーをクラウドでスタートし、徐々にクラウドに移行していくといった使い方が可能です。

Standardはこうした使い方はできませんが、Universalよりもコストを抑えられます。そこで、社内の基本ルールとしてStandardを利用しつつ、特定のユーザーをUniversalライセンスにして、コストを最適化するとよいでしょう。

ライセンス選択時の考え方

月額払い制度を活用し、有事の際のVDI提供でコストを最適化

ライセンス選択の五つの基準のうち、Horizon Cloudでは契約期間と月額支払を選択できます。これは他のAzure VDIソリューションにはない選択肢のため、特筆すべきポイントと言えるでしょう。Horizon Cloudは、年単位のサブスクリプションを前払いする方式のほか、年単位/月単位のサブスクリプションを月額払いする方式を選択できます。

月額払い制度を提供することで、オンプレミスの災害対策や、有事の際にだけVDIを立ち上げての利用の場合に、圧倒的に低コストで活用できます。

なお、コストの最適化という点では、VDIのみの利用ではなく、RDSHを使ったマルチセッションを利用することも劇的なコスト削減効果をもたらすでしょう。これについては、「Horizon Cloud徹底解説ライセンス編②」で詳しく紹介します。

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