【ノウハウ活用ガイド】VMware Cloud

VMware vSphere環境をクラウド移行するときの課題とは?

VMware vSphere環境をクラウド移行するときの課題とは?

基幹システムのクラウド移行では、仮想マシンの変換や、移行に伴うシステム停止、移行前・移行後の影響度調査、クラウド向けスキルの習得などが課題になります。しかし、「VMware Cloud」を利用する場合は、こうした課題を軽減でき、スムーズなクラウド移行を実現できます。

Agenda

・パブリッククラウドへの移行で直面する4つの課題
・時間がかかる変換作業が不要に、運用管理も一元化
・無停止での移行により、業務部門との調整や影響調査も不要に
・VMware vCenterにより統合管理が可能

パブリッククラウドへの移行で直面する4つの課題

基幹システムのクラウド移行では、さまざまな課題を乗り越えていかなければなりません。

まず考慮しなければならないのは、環境の違いです。現在多くの企業ではシステムを仮想化し、VMware vSphere上で稼働させています。一方、パブリッククラウドは独自の仮想環境で仮想マシンを稼働させています。例えば、Amazon Web Services(AWS)はハイパーバイザーにオープンソースソフトウェアを活用、Microsoft AzureはWindows ServerのHyper-Vを活用しています。この場合、vSphereの仮想マシンをそのまま移行することはできず、変換作業が必要になります。また、システムやデータの移行にあたって、業務停止を余儀なくされたり、停止にあたって業務にどのような影響がでるかを事前に調査しておく必要もあります。

さらに、環境が変わることによるエンジニアのスキルアップ、人材育成も課題になります。VMware環境ではVMware vCenter Serverを用いて管理することが一般的ですが、AWSやAzureでは専用の管理ポータルや管理ツールを利用することが一般的だからです。

クラウド移行では、こうした「変換」「業務停止」「影響調査」「スキル習得」などに手間や時間を費やすことになります。

クラウド移行に移行するときの課題

こうした課題を最小限に抑えられるのがVMware Cloudです。VMware Cloudを利用すれば、移行の際に仮想マシンの変換作業やスキル習得の手間を不要にします。また、VMware Cloudの機能を活用することで、無停止での仮想マシンのクラウドへの移行や、数分の停止時間でクラウドへの移行を実施することが可能です。さらに、既存環境と同じネットワーク構成やサーバー構成を踏襲できるため、部門ごとの調整作業や影響調査の作業なども最低限で済ますことができます。

こうしたことによって、期間を要する移行期間を短縮でき、VMware関連のスキルをもつ人材リソースを有効に活用できます。

以降で、先に紹介したクラウド移行の際に直面する「変換」「業務停止」「影響調査」「スキル習得」という4つの課題をVMware Cloudがどのように解消するのか、確認していきましょう。

時間がかかる変換作業が不要に、運用管理も一元化

「変換」については、従来は、クラウド移行にあたりOVF形式でのエクスポート/インポート、vCenter Converterを使った変換作業と移行、3rdパーティー製ツールを使った変換と移行、Cross vCenter vMotionを使った移行などが必要でした。

VMware Cloudでは、オンプレミスとクラウドそれぞれで、VMware vSphereに対応したVMware仮想マシンを稼働できるため、基本的には変換せずそのまま移行することが可能です。VMware環境間でワークロードの移行を最適化するモビリティプラットフォームである「VMware HCX」を用いることで、変換や移行の手間が削減されます。

VMware HCXの概要

 

無停止での移行により、業務部門との調整や影響調査も不要に

「業務停止」に関しては、VMware HCXを活用して、社内ネットワークをパブリッククラウドにL2延伸し、あたかもLAN上で仮想マシンを移行できるように構成できることがポイントです。移行方法として、サービス停止を伴わない(ゼロダウンタイム)移行である「vMotion」、瞬間的な停止が発生する「バルクマイグレーション」、仮想マシンの電源をOffして行う「コールドマイグレーション」などを選択することができます。祝祭日や土日などをシステム移行日に設定して各部門で調整する必要がなく、業務を止めずにシステムのクラウド移行が可能になります。

「影響調査」は、どのようなシステムをどのタイミングでどうクラウドに移行するかを確認するための作業です。クラウド移行作業の大部分は、この影響調査作業に費やされますが、その多くを不要にすることができます。

VMware Cloudでは、ネットワーク構成をオンプレミスと同じ構成にできるため、IPアドレスなどネットワーク変更にともなう影響調査を軽減します。また、システム停止を伴わない移行が可能なため、業務部門との調整なども不要になります。

VMware HCXで可能になること

 

VMware vCenterにより統合管理が可能

最後の「スキル習得」については、AWSやMicrosoft Azureなどを操作するために新たなツールのスキル習得が必要なくなるというメリットがあります。

パブリッククラウド基盤の基本的な運用管理は、AWSではマネジメントコンソール、AzureではAzure管理ポータルを用いて行います。いずれもGUIでの操作が可能ですが、それぞれのクラウド特有の考え方や操作方法を身に付けなければなりません。慣れ親しんだVMware vCenterとは異なる操作や知識、ノウハウが求められ、日々の運用管理では両方のスキルが必要になります。

これに対しVMware Cloudでは、基本的にVMware vCenterで統合管理することが可能です。従来どおり、ESXiをvSphere ClientやPower CLIで管理することもできます。これまでに蓄積されてきたスキルをそのまま活用できるというわけです。

 

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