【ノウハウ活用ガイド】VMware Tanzu

VMware Tanzu超入門④:アプリケーション開発者にとっての「VMware Tanzu」

VMware Tanzu超入門④:アプリケーション開発者にとっての「VMware Tanzu」

仮想マシンやコンテナを一元管理できる「VMware Tanzu」(以下、Tanzu)は、モダンアプリケーションの開発者にとっても、コンテナ環境を含めたインフラを管理するIT管理者にとっても大きな恩恵をもたらします。ここでは、アプリケーション開発者にとってのTanzuについて紹介します。

アプリケーション開発者にとっての「Tanzu」

前回の記事で紹介したTanzuが有する3つの役割、「Build(構築)」「Run(実行)」「Manage(管理)」という3つの役割のうち、アプリケーション開発者に大きく関わるのがBuildの部分です。

Buildでは、アプリケーション構築のハードルを下げる「Tanzu Application Services」や、パッケージ化されたアプリケーションやコンポーネントを利用できる「Tanzu Application Catalog」、レガシーデータをクラウドネイティブモデルへ導入できる「Tanzu Data Service」などによって、クラウドネイティブなモダンアプリケーションの構築をサポートします。

VMware Tanzuの全体ポートフォリオ

 

CI/CDを実現できるTanzu

DXが叫ばれる中、アプリケーション開発で「CI/CD」が強く意識されています。CIは「Continuous Integration(継続的インテグレーション)」を示し、アプリケーション開発におけるビルド、テストを自動化し、継続的に実施する方法です。一方のCDは「Continuous Delivery(継続的デリバリ)」を示し、CIでテストされたソースコードをマージしたり、本番環境向けのビルド作成を自動的に実施し、本番環境にデプロイできる状態へと整えたりする処理を意味します。

CIの実践においては、複数のアプリケーション開発者がそれぞれ実施したコード変更をマージする頻度を高め、毎日でも実施できるようにします。開発者による変更がアプリケーションにマージされると、アプリケーションを自動的にビルドし、さまざまなレベルのテストを実行して、変更を検証することになります。

一方のCDでは、検証されたコードのリポジトリへのリリースを自動化します。CDの目標は本番環境にデプロイできるコードベースを常に保持しておくことです。コード変更のマージから本番環境対応のビルドのデリバリまで、全てのステージでテストの自動化とコードリリースの自動化を実施します。このプロセスを終了させれば、運用チームはアプリケーションを本番環境に素早く簡単にデプロイできます。

VMware Tanzuには、下図のように、CI/CDを実現するためのさまざまなコンポーネントが用意されています。

VMware Tanzuと開発サイクルの関係

 

アプリケーション構築のハードルを下げる「Tanzu Application Service」

Tanzu Application Serviceは、アプリケーションをデプロイする際に必要となるコンテナイメージの作成、アプリケーションルーティングの設定、ロードバランサーの設定、バックエンド連携などの作業を行ってくれます。開発者はプログラムを実行するだけで済むため、Kubernetesでのアプリケーション構築のハードルを下げることができます。

Tanzu Application Service

 

個々の要件に合わせてカスタマイズできる「Tanzu Application Catalog」

Tanzu Application Catalogは、要件に合わせて継続的にカスタマイズできるアプリケーションカタログサービスです。アプリケーション開発者は、パッケージ化されたアプリケーションやコンポーネントを利用し、OS種別、構成、エージェントなど独自の要件に応じてカスタマイズできます。カタログ内のアプリケーションは、複数のプラットフォームでテストされ、継続的にメンテナンスされるため、更新の心配もありません。

Tanzu Application Catalog

 

レガシーデータをクラウドネイティブモデルへ導入できる「Tanzu Data Service」

開発者は、データサービスの専用のオンデマンドインスタンスを生成できます。プロビジョニングの自動化により、迅速な開発、テスト、継続的な提供が可能になり、マルチクラウド環境で利用可能になります。また、レガシーデータをプラットフォーム上にキャッシュして、クラウドネイティブなアプリケーションを開発できます。アプリケーションに代わってハイアベイラビリティ、自動フェイルオーバー、オートスケーリングを行います。

ソースからコンテナへのワークロードを自動化「Tanzu Build Service」

Tanzu Build Serviceは、Kubernetesネイティブの宣言モデルに従い、ユーザー定義の構成に対して自動的にビルドを実行します。ソースコードからコンテナをビルドするための選択肢は多数ありますが、それらのほとんどは多大Tanzu Build Serviceな労力と継続的なメンテナンスを必要とするため、厳格なセキュリティや大規模運用には不向きです。Tanzu Build Serviceでは、強力な自動化とガバナンス機能により、エンタープライズが求める要件に対応します。

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