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いまさら聞けない!?「クラウド」が選ばれる理由とは?

いまさら聞けない!?「クラウド」が選ばれる理由とは?

いまさら聞けない!?「クラウド」が選ばれる理由とは?

ここ数年「クラウドシフト」という言葉をよく耳にします。自社で運用するコンピューターシステムをクラウド環境へと移行することを指すこの言葉ですが、そもそも「クラウド」とはどのようなもので、今なぜ「クラウドシフト」が叫ばれているのか、改めて問われると戸惑う人も多いのではないでしょうか。そこで本コラムでは、改めて「クラウドとは何か」おさらいすると共に、企業の間でクラウドシフトが進む背景について考えてみたいと思います。

8割以上の企業がクラウドの効果を実感

まず「クラウド」の定義ですが、正確には「クラウドコンピューティング」もしくは「クラウドサービス」と言います。「インターネット経由で提供され」、「必要なときに必要な量だけ(=オンデマンド)利用できる」ITサービスを総じて「クラウド」と呼ぶことができるでしょう。サービスとして提供されるのは、コンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとしたあらゆるITリソースが該当します。企業がクラウドを利用するには一定の料金が通常かかりますが、その利用料金体系は、実際に使った分のみを支払う「従量課金」が一般的です。このため、従来の所有型(オンプレミス)のコンピューターシステムと比べると、初期投資や運用コストを大幅に抑えることが可能となっています。

総務省がまとめた「情報通信白書2020」によると、クラウド(サービス)を一部でも利用している企業の割合は64.7%となっており、前年の58.7%から6.0ポイント増えています。また、クラウドの効果について、「非常に効果があった」もしくは「ある程度効果があった」と回答した企業の割合は85.5%にも達しており、多くの企業がクラウド活用により何らの効果を実感していることがうかがえます。そしてクラウドを利用している理由について最も多いのが、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」(45.9%)であり、これに「場所、機器を選ばずに利用できるから」(43.3%)、「安定運用、可用性が高くなるから」(36.8%)といった理由が続いています。

クラウドサービスの利用状況

(出典:「情報通信白書2020」

 

 

DXや働き方改革にも欠かせないクラウド

市場競争が激化し、ビジネスにさらなるスピードが求められる最近では、そのビジネスを支えるITシステムにも迅速さと柔軟さが強く求められています。しかしながらそのようなITシステムを実現しようにも、従来ながらのオンプレミスの形態では機器の選定からシステムの開発/構築、そして物理的な設置といった過程を踏まねばならないため、どうしても時間を要してしまいます。しかも、一度導入した環境に変更を加えるのにも手間と時間、コストがかかってしまうので、ビジネスニーズに応じて柔軟かつ迅速にITサービスを提供することは難しくなってしまうのです。対してクラウドであれば、物理的な機器の設置は不要であるうえ、サービス内容の変更についてもメニューを選ぶだけで完了してしまうケースも多く、非常に柔軟かつ迅速なITの利活用が可能になります。

また最近では、こちらも同じくよく耳にするであろう「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の観点からもクラウドの活用が拡がっています。なぜなら、DXを推進するには、最新のテクノロジーを臨機応変に活用しながら、やはり柔軟かつ迅速に新たなサービスを実現することが求められますが、これには自社運用のシステムよりも圧倒的にクラウドが適しているからです。

さらに、新型コロナウイルス対策で急浸透することとなったテレワークを行う上でも、外部にITリソースがあり、それをインターネット経由でいつでもどこからでも使うことのできる環境が最初から整っているクラウドは、まさにうってつけのサービスだと言えるでしょう。

これらのクラウドの特徴から、多くの企業がこぞってクラウドの利活用に注力する理由がお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

クラウドの3つの形態

一口に「クラウド」と言っても、そのタイプによっていくつかの種類に分類できます。まず基本的な大分類として「プライベートクラウド」と「パブリッククラウド」の2つの形態が挙げられます。このうちプライベートクラウドは自社のサーバーを仮想化してクラウド化したものを指し、対してパブリッククラウドはクラウド事業者が提供するクラウド全般を指します。文脈にもよりますが、一般的にクラウドと言えば、パブリッククラウドを指すケースが多いでしょう。

そしてパブリッククラウドにも「SaaS」「PaaS」「IaaS」という3つのタイプが存在します。SaaSというのは“Software as a Service”の略で、完成されたアプリケーションをインターネット上で利用するサービス形態を指します。GmailやYahoo!メールなどのWebメールサービスや、NetflixやSpotifyなどのコンテンツ配信サービス、DropboxやBoxなどのストレージサービスといった、皆さんに身近なサービスもこのSaaSに該当します。次のPaaSは“Platform as a Service”の略で、アプリケーションの開発環境や実行環境すなわち「プラットフォーム」を、ネットワーク経由で提供するサービスになります。そしてIaaSは“Infrastructure as a Service”の略で、サーバーやストレージ、ネットワークなど、ITインフラへのアクセスを提供するサービスとなっています。

 

「リフト&シフト」とは

企業の間でクラウド移行が進む中で、その王道的アプローチとされているのが「リフト&シフト」です。リフト&シフトは、クラウド移行に関する「リフト(Lift)」と「シフト(Shift)」という2段階のステップからなり、最初のステップが「リフト」で、現状のオンプレミスのシステムをそのままクラウド環境へと上げて(Lift)いくアプローチです。例えばオンプレミスの基幹システムをサーバーごと仮想化したうえでIaaS上に持っていくようなケースがこれに当てはまります。

リフト&シフトの次のステップがクラウドへの「シフト」です。こちらは「クラウドシフト」とも呼ばれ、せっかくクラウドに移行したからには、クラウドならではのメリットを最大限に享受しようというアプローチと言えます。従来ながらのITシステムを単純にクラウド化するだけでなく、その後クラウドサービスの適用を拡大しながらより積極的にクラウドへと最適化していくのがクラウドシフトです。

現状では「リフト」の段階にある企業が多いと思われますが、今後はクラウドシフト、さらには最初からクラウドネイティブな技術だけでサービスを構成するといったように、クラウド活用はどんどんと進化・深化していくのは間違いないでしょう。

 

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