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ソフトウェア型のロードバランサーが注目される7つの理由

ソフトウェア型のロードバランサーが注目される7つの理由

ソフトウェア型のロードバランサーが注目される7つの理由

仮想化やマルチクラウド、コンテナなど新たなシステム基盤が登場し、ロードバランサー/ADC(Application Delivery Controller)の重要性はますます高まっています。しかし、マルチクラウドを例にとっても新たなアーキテクチャーへの対応が必要になってきており、従来型のロードバランサーでは対応しきれなくなってきています。この記事では、今後どのようなロードバランサーが求められていくのか、実際のユーザーの声を取り上げながら、そのポイントを提示しています。

次世代のロードバランサーを導入した企業の声

結論から述べると、次世代版のロードバランサーとして最も有力なのは従来あった物理型とパブリッククラウド型の良い部分を兼ね備えた、「VMware NSX Advanced Load Balancer」(以下、NSX Advanced Load Balancer)のようなソフトウェア型のロードバランサーです。

オンプレミスとマルチクラウドで複雑化するシステム環境を、いかに一元管理できるかが勝負となります。伸縮が容易であること、可視化とセキュリティもポイントになってきます。

クラウド時代に最適なソフトウェア型ロードバランサー

海外には既に次世代版と言えるロードバランサーを活用している企業があります。

ある銀行では、コンテナを展開するためのソフトウェア基盤であるOpenShiftの負荷分散の仕組みとして、NSX Advanced Load Balancerを導入しています。従来のADCについて、柔軟性のないアーキテクチャー、伸縮性のないキャパシティなど課題があったとし、例えばホストのIPアドレスあるいはDNS名の変更に数日場合によっては数週間かかっていたと課題を指摘します。一方で、新環境ではそのプロセスが自動化されたため、秒単位で処理を完了できるようになったとしています。

あるメディア企業では、新聞を決められた時間どおりに印刷する必要がある中で、毎日何千枚という写真が届いています。そのトランザクションを正しく処理する必要がありますが、以前のシステムでは遅れが生じていました。そこで、2つのデータセンターにまたがっていたハードウェアベースのロードバランサーを、NSX Advanced Load Balancerベースのソフトウェア型に移行しました。これにより、スケーラビリティ、障害対応が迅速になるインサイトの獲得、セキュリティとコンプライアンスなど多くのメリットを得ました。今後のステップとして、マルチクラウド環境全体に導入範囲を広げることを検討しています。

これからのロードバランサーのポイント

ここで、総括の意味も含めて、これからのロードバランサーの導入を考える上で、重要となるポイントを紹介します。

自動化とセルフサービス

従来の負荷分散アーキテクチャーでは、DevOpsやCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)でアプリケーションの迅速な開発する中で、数週間、数カ月かかるITチケットを発行するといった課題を解決できません。ITチームが追加のプロビジョニングをする必要があっても、管理者は環境の基本的な可視性を持っていないことも多くなっています。そこで、管理者が必要な容量をすばやくプロビジョニングするための単一の管理と自動化ポイントが必要になってきます。

弾力性

従来のロードバランサーでは、需要が後退した時も事前に定義したオーバープロビジョニングの仕様でシステムを運用する必要があります。アプリケーションの使用パターンやパフォーマンスを把握できない状況では、過剰なキャパシティを用意せざるを得なくなります。今後は、ソフトウェア定義のアーキテクチャーで、分散したロードバランサーのファブリックを一元的に管理できることが望まれます。

アプリケーション分析とトラブルシューティング

従来のロードバランサーのアーキテクチャーでは、アプリケーションとエンドユーザーの洞察や可視性をすべての仮想サービスに提供できません。ネットワークエンジニアには、アプリケーションの問題を解決したり、ネットワークのボトルネックを特定したりするための選択肢がほとんどないのです。多くの場合、数日かけてスパンポート、TCPダンプ、ログトレースといったネットワークの問題を解決しなくてはなりません。

パフォーマンス

ロードバランサーのベンダーはパフォーマンスを満たすために独自のハードウェアを提供してきました。専用ハードウェアは優れたパフォーマンスを発揮できるかもしれませんが、ハードウェアを継続的に更新することは企業にとって大きな負担となります。例えばNSX Advanced Load Balancerでは、比較的安価な単一のサーバーでも十分なパフォーマンスを実現できます。

ハイブリッドクラウド

仮想化の取り組みの一環として、パブリックおよびプライベートクラウドが出現し、ロードバランサーのベンダーはそうした環境向けのソリューションを仮想化版として提供するようになりました。今後は、インフラストラクチャーに依存しないアーキテクチャーを備えることに注目が集まるでしょう。ハイブリッド環境とマルチクラウド環境をネイティブにサポートするNSX Advanced Load Balancerは1つの最適化と言えるでしょう。

あらゆる環境で動作するNSX Advanced Load Balancer

 

エコシステムの統合

従来のアーキテクチャーでは、各ロードバランサーはハードウェアか仮想化に関係なく個別のアプライアンスであり、個別に管理されていました。手動の構成とプロビジョニングが必要だったのです。例えば、NSX Advanced Load Balancerでは、提供するすべての機能がすべてREST APIベースで構築されているのが大きな特徴です。そのため、VMware vCenter やNSX、OpenStackなどさまざまなネットワーク仮想化やPasSとすぐに連携でき、そのシステムを集中管理できます。

TCO

新たなクラウドネイティブアプリケーションやデータセンター自動化製品が出現したため、多くのハードウェア型ロードバランサーは大きなコスト負担を強いるようになりました。例えばNSX Advanced Load Balancerは、標準のx86サーバー、VM、コンテナ、パブリッククラウドで実行されます。サブスクリプションは、分散ロードバランサーが実行される「vCPU」数に基づいているため、事前にオーバープロビジョニングするのではなく、実際のアプリケーションのニーズに基づいて構成を決定できます。

ここまで、新旧の入れ替わりがはっきりし始めてきたロードバランサーについて紹介してきました。これらのポイントを参考にしながら、ロードバランサーを軸に、デジタルトランスフォーメーションの推進、マルチクラウド化など自社のIT戦略を検討してみてはいかがでしょうか。

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