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「Azure Virtual Desktop」(AVD)導入前に検討すべき、デスクトップのアセスメント

「Azure Virtual Desktop」(AVD)導入前に検討すべき、デスクトップのアセスメント

 

テレワークなど新しい働き方を実現するために有用なのがVDI(仮想デスクトップ)です。そうした中、マイクロソフトが提供するDaaS「Azure Virtual Desktop」(AVD)の導入を検討する企業が増えています。AVDはMicrosoft AzureやHorizon Cloudを利用することで迅速でシンプルな運用が可能で、マルチセッション接続ができるのが大きな特徴です。しかし、このAVD移行には課題もあります。この記事では、AVDが求められる背景と課題、導入成功のポイントを紹介します。

AVDの大きな特徴「マルチセッション接続」

テレワークにおける生産性やITインフラコストの削減を目的に、物理PCの代替となる選択肢として支持を集めているのが、VDI環境をクラウドで提供するDaaS(Desktop as a Service)。そうしたDaaSの代表的なサービスが、マイクロソフトが提供する「Azure Virtual Desktop(AVD)」です。

AVDは、クラウド環境であるMicrosoft Azureを利用することで、迅速性とシンプルな運用を可能にします。AVDの大きな特徴の一つとして挙げられるのが、「マルチセッション接続」に対応しているということです。通常VDIを構築する場合、ユーザーごとに仮想マシンを割り当てる必要がありますが、AVDでは1台の仮想マシンで複数ユーザーのVDI環境を構築できます。仮想マシンのリソースを共有することで、コストを削減することが可能になるのです。

通常のVDIとマルチセッションの違い

 

AVD移行で検討すべき5つの課題

ここで、AVD移行に際してよくある5つの課題に触れておきましょう。

  • マルチセッション問題
    セッション単位のリソース制限ができないため、ヘビーユーザーがいるとほかのユーザーのパフォーマンスが劣化することがあります。
  • アプリケーションが動作しない
    AVDが動作するWindows 7は64ビットのみです。従来の32ビットアプリケーションが動作しません。
  • ドライバー動作問題
    複雑なドライバー環境を必要とするセキュリティソフトやハードウエアに依存するソフトは動作するか不明なことがあります。
  • Office/IEアドオン問題
    Officeなどの更新によってアドオンが動作するのかがわからないことがあります。
  • 印刷・外部デバイス問題
    プリンターや外部デバイスが使えるのかが不明なことがあります。

ヘビーユーザーがいるとほかのユーザーのパフォーマンスが劣化

 

AVD導入を成功させるためのポイント

こうした課題を踏まえた上で、AVD導入を成功させるには、ヘビーユーザーやライトユーザーなどそれぞれの行動の把握、移行後のアプリケーション課題の正確な把握、マルチセッションの集約率の検討、効率の良いリソースプランを立案することが必要になります。

具体的には、OSのバージョンごとの台数と利用時間、ユーザーのリソース使用量をもとにした分類と分類ごとの平均リソース使用量、曜日ごと1時間単位のアクティブユーザー数など、自社システムにかかわるさまざまな情報を把握しておくことです。

さらに、既存VDI環境のアプリケーションサーバーなどとの通信状況をもとにしたAVDの適合性分類や、共通アプリケーションの利用状況とリソース使用量をもとにしたユーザーのWindows 10マルチセッション適合性、分類ごとのサイジング例なども大切です。既存システムのヘルス状況の分類や直近のヘルススコアの推移なども参考になります。

 

とはいえ、こうした様々なデータを把握するには、容易ではありません。

AVD以降の前にアセスメントしておきたいポイント

 

アセスメントを容易にするデジタル エクスペリエンス ツール

ユーザーが利用している端末がどのように稼働しているのか、ユーザーの使用感はどうなのかといったことをアセスメントすることは、AVDへ移行するときに限らず、通常のVDIへの移行や、既存のVDIを更改して新環境へ移行するなど、デスクトップ環境に大きな変更を加える場合に、とても重要です。

これを実現するのが、デジタル エクスペリエンス モニタリングツールで、その代表的製品と言えるがLakeside Softwareが提供する「SysTrack」です。具体的には、以下のようなデータを収集することができます。

  • 各デスクトップはどのような仕様になっているのか
  • どのデスクトップ、ユーザーが大きなリソースを使っているか
  • リソースが使われていないアプリケーションはどれか
  • ユーザーは誰か、どのアプリケーションが大きなリソースを必要としているか
  • ユーザーの使用感、生産性はどのレベルか、何が原因で損なわれているのか

 

ユーザーのこうしたデジタル エクスペリエンス情報は、新しい環境を計画する際はもちろんのこと、移行後にも適宜調査を実施してユーザーが快適に操作できているかを常に確認できることが重要です。

SysTrackを利用すれば、調査対象のデスクトップにエージェントを展開することで、2週間から1カ月程度で必要な情報を網羅したレポートを自動生成し、データ収集やデータ整理に関わるコストを大幅に削減できます。

アセスメントにおける分析画面

 

 

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